【全自動コーヒーマシン】デロンギ 「マグニフィカS」シリーズに絞って違いを解説します。
こんにちは。しょーごです。
全自動コーヒーマシンを探してデロンギのコーヒーマシンを検討される方も多いのではないでしょうか。
でも調べてみるとデロンギの全自動コーヒーマシンって似ている名前が多くて、正直違いが分かりにくいですよね。
今回はデロンギの中でも家庭用全自動コーヒーマシンとして人気機種モデルの「マグニフィカSシリーズ」に絞って、自宅で実際にマグニフィカSを使用している筆者が各モデルの違いの解説をします。
マグニフィカSって何種類かあるけど何が違うの?値段の差はどこにあるのかな?
自分にあうモデルはどれかな?機能の差をわかりやすく知りたいな…
今回は上記のような悩みを持つ方向けの記事です。
この記事を読むことで以下のことがわかるようになると思います。
- 「マグニフィカS」のグレードとモデルの数
- 「マグニフィカS」とつくモデルであれば必ずついている機能と機構
- 「マグニフィカS」それぞれのモデルの違い
目次
「マグニフィカS」の名前がつくモデルのグレードについて
デロンギ全自動コーヒーマシンはメーカーHPでは以下の3グレードに分かれています。
- フルスペックモデル
- スタンダードモデル
- エントリーモデル
「マグニフィカS」の名前がついているモデルは上記3つの中では「エントリーモデル」と「スタンダードモデル」にラインナップされています。
基本的には機能と値段は比例しており「フルスペックモデル>スタンダードモデル>エントリーモデル」といったイメージです。
ちなみにグレードについてはメーカーHPでは上記の通り3区分なのですが、Amazonでは「エントリー、セミスタンダート、スタンダート、アドバンス、ハイエンド」と5区分になっており余計にわかりにくくなっています。
今回はメーカーHPの表記に合わせて記載を行いますが、正直グレード事態にあまり意味はありませんので純粋に各モデルごとの機能に着目して解説を行っていきます。
「マグニフィカS」の名前がついているモデルは全部で5種類
デロンギの全自動コーヒーマシンの中で「マグニフィカS」の名前が付くモデルは5種類です。
- マグニフィカS (エントリー)
- マグニフィカS (スタンダード)
- マグニフィカS スマート
- マグニフィカS スペリオレ
- マグニフィカS カプチーノ スマート
☝メーカーHPの正式名称はすべて「デロンギ〈モデル名〉全自動コーヒーマシン」という表記ですが、今回はシンプルにモデル名のみ抜き出して表記していきます。
「マグニフィカS」各モデルの共通機能
まずは全てのモデルで共通している機能を紹介します。
エスプレッソとカフェ・ジャポーネを淹れる機能
エスプレッソマシンですので当たり前ですが、豆からエスプレッソを淹れる機能はすべてのモデルに備わっています。またエスプレッソを抽出するために大切な機構(グラインダー、脱着式抽出ユニットのポンプ圧)は、どのモデルも差はありません。
また「カフェ・ジャポーネ」は日本人が好む味であるエスプレッソのうまみとドリップのキレが融合されたコーヒーです。ハンドドリップのように豆を蒸らしながらいれる間欠抽出や、一定量以上の抽出の際は新しく必要量の豆を挽くことにより、芳香な香り、甘み、うまみを凝縮したコーヒーを実現させています。
カフェ・ジャポーネもすべてのモデルで楽しめます。
グラインダー(豆を挽く部分)性能+コーヒー粉対応
全てのマグニフィカSにはフルスペックモデルの約28万円するプリマドンナ クラスと同じ構造の7段階・低速回転コーン式が搭載されています。特徴は低回転で豆をひくため摩擦熱が最小限に抑えられ、アロマを逃がさない点です。
また、すべての機種でコーヒー粉からコーヒーの抽出も可能です。
脱着式抽出ユニット
脱着式抽出ユニットのポンプ圧は15気圧(抽出時9気圧)とこちらも プリマドンナ クラスと同じです。抽出時9気圧はこれより高くても低くても風味が損なわれる絶妙なタンピング圧となっています。
また、脱着式ですのでサッと水洗いもできます。
内部洗浄機能、カス受け、水トレイ
電源を入・切の時は毎回、もちろん任意のタイミングでも熱湯で内部洗浄を行うことができますので、日々の清掃はカス受け・水トレイにたまったコーヒーカスと水を捨てるだけでOKです。
手間が最小限なのは全自動コーヒーマシンの大きなメリットですね。
着脱式給水タンク・豆ポッパー容量
着脱式給水タンクの容量はどのモデルも1.8ℓの大容量です。
全自動コーヒーマシンはコーヒーを淹れる以外にも、自動内部洗浄やカプチーノの泡を作るためのスチーム等水を使う機能が多いです。
1.8ℓの給水タンクは朝水を入れて夜まで十分もつ容量なので、この点も手間が少なく良いポイントです。
もちろん取外し、取付もスライドしてはめるだけなのでとても簡単です。
また、豆ホッパー(コーヒー豆を入れておく場所)はしっかりどのモデルも250gの容量があります。
豆ホッパーに一度にたくさん入りすぎると使い切るまでにコーヒー豆が酸化してしまうので、このサイズはちょど良い容量です。
各モデルごとの特徴
マグニフィカS(エントリー) ECAM22112B/W
コーヒー濃度設定 | 無段階ダイヤル式 |
抽出量設定 | 1種設定可能(コーヒー1杯:20~180cc/2杯:40~360cc) |
抽出温度設定 | 4段階 |
ディスプレイ | アイコン |
ミルク泡立 | 手動(二重構造高性能ミルクフロッサー) |
マグニフィカS(エントリー)はモデル選びの基礎となるモデルです。このモデルを基に必要な機能を選んでいきましょう。値段はマグニフィカSシリーズの中では一番手ごろな価格となっています。
このモデルの他マグニフィカSモデルと異なる特徴は上記の表の通りです。
コーヒーの濃度設定については無段階ダイヤル式で数字の目盛りもないのである程度ざっくりと設定することになります。私個人は無段階ダイヤル式のモデルを使用しておりますが不自由は感じておりません。濃度に敏感な人は注意が必要かと思います。
また、抽出量設定は1種類のみ設定可能です。(2杯抽出の場合は1杯抽出の設定量の2倍となります。)
使用するコップやボトルごとに抽出量の設定がしたい方は注意が必要です。またカフェジャポーネは抽出量の設定はできません。(約120mlの固定)
また、フロッサー(ミルクを泡立てるノズル)では手動でフォームミルク(泡立てたミルク)+スチームミルク(泡の無い(少ない)暖められたミルク)を作ることができますので、カプチーノを楽しむこともできます。
しかし、スチームミルクのみを作ることは想定していないので、カフェラテ(エスプレッソ+スチームミルクのみ)を作る際は、ミルクを注ぐ際にフォームミルクが入らないようにをスプーンなどで押さえる必要があります。
マグニフィカS(スタンダード) ECAM23120BN/WN
コーヒー濃度設定 | 無段階ダイヤル式 |
抽出量設定 | 複数設定可能 |
抽出温度設定 | 4段階 |
ディスプレイ | アイコン |
ミルク泡立 | 手動(フロス調整つまみつき2重構造高性能フロッサー) |
マグニフィカS(スタンダード)はマグニフィカS(エントリー)とまず比較検討するモデルだと思います。私が使っているのもこのモデルです。
★詳細な機能紹介とレビューをまとめた記事はこちら★
値段はマグニフィカS(エントリー)よりも市場価格は少々高くなりますが、その分できる事が少し増えているモデルです。
まず、マグニフィカ(エントリー)では1種類しか記憶できなかったエスプレッソ抽出量の設定ですが、こちらはカップアイコンのボタンごとに設定が可能です。
マグカップや外出時に使用するボトル等容量の異なる容器の使用を想定している場合は、マグニフィカS(エントリー)と比較するとこちらのモデルのほうがおすすめです。
また、フロッサーもフロス調整つまみを上下するだけでカプチーノに最適なフロスミルク、カフェラテに最適なスチームミルクをワンタッチで切り替えられます。
ミルクを使ったコーヒーを楽しみたい方はエントリーモデルより使い勝手は良いかと思います。
マグニフィカS スマート ECAM25023SB
コーヒー濃度設定 | つまみ調整 |
抽出量設定 | 複数設定可能 |
抽出温度設定 | 4段階 |
ディスプレイ | アイコン |
ミルク泡立 | 手動(二重構造高性能ミルクフロスター) |
マグニフィカSスマートの特徴は前述のモデルであるマグニフィカS(エントリー、スタンダード)にはなかったコーヒーメニューの「スペシャルティ」機能が備わっている点です。
スペシャルティはフルーティーなライトコーヒーであり、豆のテロワール(産地特徴)を最大限に表現し、すっきりした繊細な味わいを楽しめるコーヒーのことです。
フルーティーなコーヒーが好みの人には嬉しい機能ですね。
マグニフィカS スペリオレ ECAM23420SBN
コーヒー濃度設定 | 5段階 |
抽出量設定 | 4種デフォルト・1種設定可能 |
抽出温度設定 | 3段階 |
ディスプレイ | メッセージ |
ミルク泡立 | 手動(フロス調整つまみつき2重構造高性能フロッサー) |
マグニフィカSスペリオレはマグニフィカS(スタンダード)に液晶ディスプレイが搭載されたイメージです。
使用中に「ヨネツチュウシバラクオマチクダサイ」とメッセージが表示されたり、コーヒーの抽出進捗を目盛りで表示してくれたりと、随所に目で見てわかりやすい工夫がなされています。
コーヒーの濃度設定も5段階となっていますので、気に入った濃度で毎回楽しみたい方にはこの点も良い点かと思います。また、「マイコーヒー」機能が搭載されていますので好みの濃度と抽出量をディスプレイで目視しながら登録できる点はこのモデルの強みです。
しかしながら前述のマグニフィカSスマートに搭載されていた「スペシャルティ」の抽出機能は備わっていませんのでその点は注意が必要です。
マグニフィカS カプチーノ スマート ECAM23260SBN
コーヒー濃度設定 | 3段階 |
抽出量設定 | 5種デフォルト |
抽出温度設定 | 無 |
ディスプレイ | アイコン表示 |
ミルク泡立 | 【自動】 ・ミルクメニュー抽出量 ( 2種デフォルト) ・ワンタッチカプチーノ機能有 ・ミルク簡易洗浄機能有 |
マグニフィカSシリーズ唯一の「ラテクレマシステム」搭載モデルです。ラテクレマシステムはミルクが最も甘くなる60-65℃の抽出温度とミルクと泡の美味しい黄金比率、2:3を誰でも簡単に作ることができる機能です。簡単に言うと自動でカプチーノやフロスミルク(泡立てミルク)を作ってくれる機能です。
ちなみにデロンギのラテクレマシステム搭載のモデルでは、マグニフィカSカプチーノスマートは一番手ごろな価格帯のモデルです。
また、カフェルンゴ(レギュラーコーヒー)の抽出も可能です。カフェルンゴはエスプレッソを通常よりも長い時間をかけ抽出し、エスプレッソのコクを残しつつ、すっきりとした味わいを実現したコーヒーです。
注意点はコーヒーの抽出量設定デフォルトなので、抽出量を自分好みにカスタムして設定を登録することができない点と、湯温設定機能も削られている点に加え、スペシャルティに対応していない3点があげられます。
マグフィニカSシリーズまとめ
マグフィニカSシリーズの機能を一覧で表すと以下の通りです。
濃度設定 | 抽出量設定 | ディスプレイ | ミルク泡だて | 特別メニュー (エスプレッソ、カフェ・ジャポーネは全てのモデル搭載) | |
マグニフィカS(エントリー) | 無段階ダイヤル式 | 1種 | アイコン | 手動(スチームミルクのみは不可) | – |
マグニフィカS(スタンダード) | 無段階ダイヤル式 | 複数 | アイコン | 手動 | – |
マグニフィカSスマート | つまみ調整 | 複数 | アイコン | 手動 | スペシャルティ |
マグニフィカSスペリオレ | 5段階 | 1種 (マイコーヒー機能) | ディスプレイ | 手動 | – |
マグニフィカSカプチーノスマート | 3段階 | 不可 | アイコン | 自動 | ・カフェルンゴ(レギュラーコーヒー) ・カプチーノ ・フロスミルク |
以上がまとめになります。
デロンギの全自動コーヒーマシンのマグニフィカSシリーズは値段が高いモデルに、安いモデルの機能がすべてついているわけではありません。
自分に必要な機能が備わっているモデルを理解して、必要な機能がついているモデルを選択するようにしましょう。
この記事が皆様のお役に少しでも立てば幸いです。