MX Master 4は本当に買う価値がある?約2万円の高級マウスを実際に使い倒したので“正直レビュー”

パソコン作業をしていると、「マウスの操作がしづらい」「長時間作業すると手首が疲れる」と感じることはありませんか?
そんな悩みを解消すると評判の、ロジクールの高級マウス 「MX Master 4」。
ただし、価格は約2万円。
一般的なマウスが1,000〜3,000円ほどで買えることを考えると、なかなか高価です。

「本当にそこまで出す価値があるの?」

「普通のマウスと何が違うの?」

「評判は良いけど、悪いところも正直に知りたい」
この記事では、実際にMX Master 4を購入し、毎日使用している筆者が良い点・正直微妙な点を包み隠さずレビューしていきます。
この記事を読むと、
- MX Master 4の特徴・機能が理解できる
- どんな人に向いているかが分かる
- 実際に使って感じた、いまいちな点も知ることができる
「買うべきか迷っている」という方は、ぜひ参考にしてください。
目次
結論:MX Master 4は高い。しかし値段以上の価値は確かにある
MX Master 4は、ロジクールが“最高の作業体験”を目指して作られたフラッグシップモデルです。
まずはMX Master 4が普通のマウスとどのように異なるのか機能面からみていきましょうう。
MX Master 4の特徴と機能
触覚フィードバック センスパネル

MX Master 4には親指が触れる箇所に特徴的なパネルが存在します。「触覚フィードバックセンスパネル」なるこのパネルは「振動」を用いた触覚フィードバック機能と、「ボタン」としての機能の2つの役割を担います。触覚フィードバックは振動の強さやタイミング等についてもカスタマイズが可能です。
ActionRing

触覚フィードバック センスパネルを押すと上記画像のような「ActionRing」と呼ばれるショートカット集が呼び出せます。カスタマイズも勿論可能で、頻繁に使用する機能や閲覧するwebページなどを割り当てておくと、作業時間を削減できる便利な機能です。個人的には作業の切れ目がなくなり集中が途切れにくくなるので重宝している機能の一つです。
MagSpeed電磁気スクロール(マウスホイール)

MX Master3sの時代からこれがあるからMX Masterシリーズがやめられないという方は多いのではないでしょうか。
端的に言うと一回ホイール回すとExcelやスプレッドシートなら1,000行、ブラウザでのページ閲覧ならあっという間にページの最下層まですっ飛ばせます。
また、細かいスクロールが必要な時には簡単に「コリコリ感」の伝わる設定(ラチェットモード)に切り替えることもボタン一つで可能です。切り替えも瞬時に行えるのでノンストレスです。
仕事柄情報量の多いExcelやスプシ、膨大なページのpdfを扱う方などは、この機能だけで元が取れるのでは無いでしょうか。
進化した「横スクロール」
MX Master 4はMX Master 3sと比較し横スクロールホイールが数ミリ上に配置されています。ホイール上部のスペースが露出したことで一度のスクロール量が増えました。

接続の強化
MX Master 4にはUSB-C対応レシーバーが付属しています。最大6台のLogiBolt対応ワイヤレスキーボードとマウスを1台のPCに接続できるようになったようです。MX Master 4本体のICチップも改良されアンテナ位置も変更されたことにより従来のMX Master 3sと比較し2倍ほど通信パワーが向上しているとのこと。

高耐久素材の採用

MX Master 3sの時はほぼ全面シリコン素材といった感じでしたが、MX Master 4は全体的にプラスチック感強めです。一見正直「MX Master 3sのほうが高級感あるな…」と思いました。しかしMX Master 3sは長期間使用すると加水分解しベタつくという意見も多かったのでMX Master 4の素材のほうが長期間の使用を前提とするといいのだと思います。表面はマイクロテクスチャが施されており、さらっとした使用感で汚れも目立ちにくく、左右のクリックも透明のプレートでおおわれており、ここはちょっぴり高級感を感じます。

実際に使ってみて良いところ
ここまではMX Master 4の特徴的な機能を簡単に紹介しました。ここからは単純は特徴やスペック比較ではなく実際に使用した筆者が感じた「いいところ」をレビュー形式で記載します
触覚フィードバック センスパネルが押しやすい&ショートカットボタンが増えてうれしい

MX Master3sと比較しこの親指部分のボタンは格段に押しやすくなりました。MX Master3sにも親指部分にボタンはあったのですが、これが筆者にとってはとても押しにくく結局使用しないボタンとなっていました。単純にショートカットを割り当てられるボタンが1つ増えた感覚なのでこれは嬉しいポイントです。あと紹介が漏れていましたがMX Master3sには再度のボタンが2つしかなかったのですが、1つ増えました。これが地味に使い勝手がよく効率化に一役かっています。
MagSpeed電磁気スクロールはやっぱり良い
一度のスクロールで1,000行スクロール出来るMagSpeed電磁気スクロールは仕事でスプレッドシートやExcel、膨大なページのPDFファイルを扱う人にとっては、一度使うともう手放せない機能です。また、金属製のホイールは質感もよく絶妙な重さも相まって非常に心地よい操作感を与えてくれます。
手に吸い付くエルゴノミクス形状
自然に手のひらが乗り、長時間作業しても疲れにくい構造になっています。筆者は一日8時間以上はMX Master 4を使用していますが、手の疲れはほとんど感じません。地味だけど大切なポイントです。

横スクロールホイールは手放せない

MX Master 4になり明らかに水平方向のスクロール性が向上しました。ホイールの動きも適度な抵抗感(重さ)があり操作性も素晴らしいの一言です。筆者と同様にExcelやスプレッドシートを頻繁に扱う様な方は一度使うと手放せなくなる機能の一つでしょう。
バッテリーの持ちがとんでもなく良い

MX Master 4を1日8時間、平日毎日使用している筆者ですが週に一回思い出した時に充電するだけでバッテリー切れを経験したことはまだありません。持ちがとにかく良いのであまり気にしませんがバッテリー残量は一応確認可能です
またバッテリー充電端子はUSB-Cで、勿論充電しながらの仕様にも対応してしています。
どんな環境でもマウスポインターの挙動が安定している
フェルト生地のマットの上でも、ガラステーブルでもカーソルのブレが出ません。またカーソル速度8,000DPIの設定では、大型モニターでも手首を少し動かすだけで端まで移動できます。
「狙った場所にピタッと止まる」感覚はMX Master3sよりも向上している印象を受けます。これは裏面ソールにの形状の見直しが効いているのかもしれません。
静音クリック
MX Master3sから静音クリック機能は搭載されていましたが、相変わらず静かです。夜家族が寝ている寝室で作業していてもきにならない程静かです。一方クリック感はしっかりあるので操作性は全く失われていません。
複数台のPCを跨いで使うならEasy-Switchがめちゃくちゃ使える

MX Master 4は最大3台まで接続先を変更するEasy-Switchボタンがついています。プライベートPCと仕事用のPCを分けている、MacとWindowsを使い分けているような方はボタン一つで簡単に接続先を切り替えてMX Master 4をどの端末でも使用することが可能です。
また、MX Master 4からはAction Ringからの切り替えも対応しました。マウス本体の物理ボタンを押さなくてもソフトウェアからの切り替えにも対応してます。
ちなみに切り替えも本当にスムーズです。あっという間に切り替わるので接続周りでストレスを感じることは個人的にはありません
Action Ringは思いのほか便利
前述の通り触覚フィードバックセンスパネルを押すことでActionRingが起動し、8つの機能やフォルダを呼び出すことができる。筆者は業務上頻繁にアクセスするWebページがあるので、ブックマークがわりに使用したり、仕事でよく使うツール類をまとめて使用しています。
正直微妙なところ
Action Ringの起動がもたつく時がある
触覚フィードバック センスパネルを押し込んでから体感1秒ほどActionRing の起動を待つ時がある。主にPCを起動した1発目のみの挙動だが「あれっ?おしたよな?」という感覚になるのでこの点はショートカットに期待する要素(時短)と相反するだけにちょっと残念。(筆者のPCの才能に起因してるかもしれないが)
ちょっとだけ重い、あとでかい
MX Master 4の重量は150g程度です。マウスの重さはあまり意識しないという人も多いかもしれませんが最低限の機能だけ搭載しているマウスと比較すると約1.5倍ほどの重さになると言えばイメージが湧くかもしれません。筆者は男性かつ割と手が大きい方なのであまり気にしませんが人によっては使いにくい可能性があります。
あと単純にデカいです。筆者はオフィスで頻繁に会議室を移動するのですが、「デカい=持ち運びが面倒」なので、基本移動先には持っていきません。移動が頻繁な人はちょっと大変かもしれません。
番外:ショートカット割り当て機能が多過ぎて使いこなせない
前提これはMX Master 4は悪くないです。MX Master 4はアプリ単位でショートカットの機能割り当てができますが、結局アプリごとのショートカットが覚えられず全て統一してりようしています。
どんな人がMX Master 4を選ぶべきか?
筆者の結論はこうです。
パソコンで作業する人は、ほとんど「買って損はない」です。
特におすすめな人
- 仕事で毎日数時間PC作業をする人(特にExcelやスプシ等資料閲覧が多い人)
- プライベートPCと仕事用PCといった具合に複数のデバイスを使い分けている人
- 少しでも作業効率を上げたい人
つまり、「パソコンで仕事や作業をある程度の時間する人全般」です。
流石に「1週間で1時間もパソコン触んないよ!」という方にはオーバースペックかもしれませんが、それ以外の方は効率化の恩恵は受けれると思います。
結論|MX Master 4は「作業効率化へのほぼ勝てる投資」
MX Master 4は、作業の快適さと集中力を向上させるマウスです。
もしあなたが、
- 仕事を少しでも効率化したい
- 長時間作業でも疲労を少なくしたい
- 操作ストレスを減らしたい
感じているのなら、投資する価値は十分にあります。
ここ読んでいただきありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てば幸いです。

