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WH-1000XM6レビュー|在宅のWeb会議で1年使った正直な評価とデメリット

しょーご

結論|在宅ワーク用のヘッドホンとしてWH-1000XM6は「買い」か

結論から言います。在宅で毎日Web会議をして、そのまま集中作業に入る人にとって、WH-1000XM6は買う価値があります。理由は音質ではなく、「会議用ヘッドセットと集中用ノイキャンヘッドホンを、1台で兼ねられる」からです。

ただし家族と一緒に暮らしている人には、正直おすすめしにくい面もあります。遮音性が高すぎて、生活音が本当に聞こえなくなるからです(後述しますが、筆者はこれで妻に怒られました)。

Web会議で毎日使うけど、ヘッドホンのマイクって実際どうなの?

1日中つけっぱなしで、耳が痛くなったり蒸れたりしない?

6万円近い。在宅で使うだけなら、さすがに高すぎない?

筆者は発売直後にWH-1000XM6(ブラック)を購入し、1年以上、在宅のWeb会議と集中作業で毎日使っています

なお筆者は通勤・外出では一切使っていません。なので本記事に持ち運びや外での使用感は出てきません。そこを知りたい方は、オーディオ系の専門サイトを見たほうが確実です。

この記事を読むとわかること

  • Zoom・Google Meetで毎日使った通話品質(2万円クラスのビジネス用ヘッドセットとの比較つき)
  • 在宅で長時間つけたときの疲れ方(夏と冬でまるで違います)
  • 家庭内の生活音に、ノイキャンがどこまで効くのか
  • Windows PC+スマホのマルチポイント運用は面倒じゃないのか
  • 在宅ワーカー視点での、正直なデメリット4つ

WH-1000XM6のマイク性能は?

Web会議で毎日使った正直な評価

結論、専用のビジネス用ヘッドセットと比べても遜色ありません。これは正直、買う前に一番不安だった部分でした。

筆者は仕事でZoomとGoogle Meetを毎日使っています。1年以上使ってきて、相手から「声が小さい」「聞こえづらい」と言われたことは一度もありません。会議中に聞き返される回数が増えた、といった変化もゼロです。

2万円クラスのビジネス用ヘッドセットと比較してどうか

筆者は仕事用に別途Jabraのヘッドセット(2万円クラスのビジネス向けモデル)を持っています。いわゆる「通話特化」の製品ですね。

そのJabraと比べても、相手への聞こえ方に差を感じたことがありません。マイクアームが口元に伸びているヘッドセットに、アームなしのヘッドホンが並んでいる時点で、なかなかに優秀だと思います。「ヘッドホンだから通話は妥協」という前提は、少なくともこの機種には当てはまりませんでした。

通話用マイクは6基。スペックより「指摘がゼロ」という結果

スペックを簡単にだけ触れておくと、WH-1000XM6はノイズキャンセリング用に12基、通話用に左右計6基のマイクを搭載しています。この6基とAIビームフォーミングで、口元の声だけを拾う仕組みです。

とはいえ、読者が知りたいのは基数ではなく結果のはずです。1年以上、毎日の会議で一度も指摘されていない。判断材料としてはこれで十分かと思います。

会議中のミュートが本体ボタンでできる

地味に助かっているのが、NC/AMBボタンを2回押すだけでマイクのON/OFFができる点です(Sony | Sound Connectアプリで有効化が必要)。咳が出そうなときに、PCの画面を探してミュートボタンをクリックする、あの数秒がなくなります。

この横長のボタン

PCとの接続は面倒?マルチポイントと切り替えの実際

結論、切り替えのストレスはほぼありません。

筆者の環境はWindows PC+iPhoneのマルチポイント接続です。2台に同時接続した状態で、どちらかの端末で再生を押すと、そちらに自動で音声が切り替わります。手動でBluetoothをつなぎ直す、といった作業は発生していません。

実際の在宅ワークだと、「PCで作業BGMを流していて、スマホに着信が入る」「会議が終わってスマホで音楽に戻る」みたいな行き来が1日に何度もあります。ここで毎回もたつくとかなりのストレスなんですが、その点は快適です。

要注意|「Hands-Free」と「Stereo」の使い分け(公式情報)

ここは筆者は特につまずかなかったのですが、公式に注意書きがある内容なので、体験談ではなく公式情報として紹介しておきます。

ソニーのヘルプガイドによると、PCでビデオ通話をするときは、音楽再生用の接続(Stereo)ではなく通話用の接続(Hands-Free)を選ぶ必要があります。Windowsのサウンド設定に「ヘッドセット(WH-1000XM6 Hands-Free)」と「ヘッドホン(WH-1000XM6 Stereo)」の2つが並ぶアレですね。

さらに公式が注意喚起しているのが、スピーク・トゥ・チャットが有効な状態でマイク設定が正しくないと、話した瞬間にスピーク・トゥ・チャットが起動して、ヘッドホンからの音が小さくなってしまうケースです。「会議中に急に相手の声が小さくなる」という症状に心当たりがある方は、ここを疑うと解決するかもしれません。

逆に言えば、この2点さえ押さえておけば、在宅ワークでの接続トラブルはほぼ起きないと思います。

在宅のノイキャンはどれくらい効く?家族の声も聞こえなくなります

結論、効きすぎます。これは褒め言葉であり、同時に警告でもあります。

集中して作業したいときにノイキャンをオンにすると、エアコンの音、洗濯機の音、外の車の音が、まとめて奥に引っ込みます。音が消えるというより、「意識に上がってこなくなる」という表現が近いです。オフィスと違って在宅は生活音の中で仕事をするので、この効果はなかなかに大きいです。

遮断しすぎて怒られた話

一方で、これが在宅ならではの問題を生みます。

筆者は一度、ノイキャンをオンにしたまま作業していて、下の階から妻に呼ばれていたのに全く気づかず、めちゃくちゃ怒られました。笑い話にしていますが、宅配便のチャイムも普通に気づけません。何度か再配達になっています。

集中したいときには最高の道具です。ただ誰かと一緒に暮らしているなら、「これをつけている間は集中モードだから」と事前に共有しておいたほうがいいと思います。道具の性能の問題ではなく、運用の問題ですね。

長時間つけて疲れない?在宅で1日中使った装着感

結論、季節でハッキリ変わります。ここは正直に書きます。

夏は2〜3時間が限界。耳が蒸れます

夏場、つけっぱなしで作業していると2〜3時間で耳が蒸れてきます。痛くなるわけではなく、単純に不快です。イヤーパッドが耳をすっぽり覆う構造なので、これは構造上どうしようもない部分だと思います。

なので夏は、会議のあいだと「ここは集中する」という時間帯だけ装着して、それ以外はスピーカーに切り替えて運用しています。

冬は5時間つけても何も感じない

逆に冬は快適です。5時間つけっぱなしでも、耳周りも頭頂部も特に何も感じません。

側圧についても補足しておくと、筆者は市販のキャップが最大サイズでやっと入るレベルで頭が大きいのですが、それでも締め付けで痛くなったことはありません。メガネも併用していますが、テンプル(つる)が押されて痛い、という現象も起きていません。頭のサイズで不安がある人ほど、この点は安心していいと思います。

重さは約254gと、この価格帯のヘッドホンとしては軽い部類です(AirPods Maxが約385gなので、130g近く軽い計算になります)。長時間装着でこの差はなかなかに効いてきます。

音質はどう?オーディオ素人の正直な感想

先に断っておくと、筆者はオーディオマニアではありません。解像度がどうこう、音場がどうこうを語れる耳は持っていません。普段はAirPods Proで満足していた人間です。

その前提で書くと、WH-1000XM6の音はクセが少なく、少し柔らかめの万能系という印象です。購入前にSennheiser MOMENTUM 4、Bowers & Wilkins Px7 S3、AirPods Maxも聴き比べましたが、派手さでは他機種に譲る場面もあります。ただ、音楽・動画・作業BGMのどれをやっても崩れない安定感があり、長時間聴いても疲れません。作業中ずっと鳴らしておく用途には、この「疲れなさ」が一番効きます。

ちなみにシネマモード(360 Upmix for Cinema)は素晴らしいです。音が自分の正面から鳴っているような感覚が強く、ノイキャンと合わさると「自分専用のシアタールーム」といった没入感が得られます。仕事とは関係ないですが、これは普通に良い体験でした。

なお、筆者は前世代のXM5を使っていないので、世代間比較はしません。そこを知りたい方は、両方を実機で比較しているサイトを参照してください。

WH-1000XM6のデメリットは?在宅で使って気になった4つ

1. 価格が高い(定価59,400円)

ごまかしようがないので書きますが、高いです。定価は59,400円、実売でも5万円台前半からという水準です。しかもこの製品は販売形態の都合で値引きされにくく、大幅に安く買える機会があまりありません。

ただ在宅ワーカーの視点で言うと、「会議用ヘッドセット」と「集中用ノイキャンヘッドホン」を2台買う代わりの1台と考えると、印象は変わってきます。2万円のヘッドセット+3万円クラスのノイキャンヘッドホンを揃えるなら、金額はほぼ同じです。

2. 夏は耳が蒸れる

前述の通りです。夏場は2〜3時間で不快になります。「1日8時間ずっと装着したい」と考えている人は、その運用は無理だと思っておいたほうがいいです。

3. 遮断しすぎて、家族やチャイムに気づけない

性能が高いことの裏返しですが、在宅ワークにおいては実害が出ます。同居家族がいる環境では、運用ルールとセットで考える必要があります。

4. 指紋や皮脂汚れが目立つ

本体の質感は高級感がありますが、光の当たり方によって指紋や皮脂の跡がうっすら見えます。実用上の問題はないものの、見た目を気にする人はやや気になるかもしれません。

マット色の宿命

ちなみに折りたたみ機構が復活したことがよく話題になりますが、筆者は外に持ち出さないので、正直この恩恵はほぼ受けていません。在宅専用で考えるなら、ここは判断材料に入れなくていいと思います。

スピーカーとの使い分け|在宅デスクではどちらを使うべきか

在宅ワークで音を出す道具は、ヘッドホン一択ではありません。筆者はデスクにスピーカーも置いていて、明確に使い分けています。

  • WH-1000XM6:Web会議のとき/「ここは集中する」と決めて作業に入るとき
  • デスクトップスピーカー:BGMを流しながらの普段使い、軽めの作業

ずっとヘッドホンをつけていると、夏でなくても耳は疲れます。スピーカーを併用できる環境なら、そちらをデフォルトにしてヘッドホンを「切り札」にする運用がバランスが良いです。筆者が使っているスピーカーについてはEdifier MR3のレビュー記事にまとめています。

なお、デスク環境全体をどう組んだかは在宅ワーカーのデスク環境まとめ(総額44万円)で解説しています。ヘッドホン単体ではなく環境全体で考えたい方は、あわせてどうぞ。

在宅ワーカー目線|向いている人・向いていない人

  • Web会議が多く、会議用ヘッドセットと集中用ヘッドホンを1台にまとめたい人
  • 家の中の生活音(エアコン、洗濯機、外の音)で集中を切らされている人
  • 頭が大きい/メガネをかけていて、側圧が不安な人
  • すでにイヤホンは持っていて、そこから一段上げたい人
  • 小さな子どもがいる、または家族の呼びかけに反応する必要がある人(遮音性が高すぎます)
  • 夏場も含めて1日8時間つけっぱなしにしたい人(蒸れます)
  • 音質の細かい違いを突き詰めたいオーディオ志向の人(この機種は万能型です)
  • とにかく安く済ませたい人

デスク環境そのものを整えるところから始めたい方は、FLEXISPOT E7の電動昇降デスクのレビューのほうが優先度は高いかもしれません。ヘッドホンは環境が整ったあとの投資でも遅くないです。

まとめ|WH-1000XM6は「在宅の仕事道具」として元が取れる

1年以上、在宅のWeb会議と集中作業で毎日使ってきた結論として、WH-1000XM6はオーディオ製品というより「在宅ワークの仕事道具」として評価したほうがしっくりくる製品でした。

2万円クラスのビジネス用ヘッドセットと並べても通話品質で見劣りせず、そのまま集中作業用のノイキャンヘッドホンに切り替わる。この二役を1台でこなせることが、在宅ワーカーにとっての最大の価値だと思います。

一方で、夏は蒸れるし、家族の声も聞こえなくなるし、値段は高い。この3つを許容できるかどうかが、そのまま判断基準になります。許容できないなら、無理に選ぶ製品ではありません。

逆に、在宅で毎日会議をして、そのあと集中して作業する——その働き方をしているなら、6万円は仕事道具への投資として十分に回収できる範囲だと筆者は感じています。

この記事が皆様のお役に立てば幸いです。

ABOUT ME
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ITリーマン兼ブロガー
ガシェットと柴犬を愛するIT企業に勤めるサラリーマン。
実際に自分で使用したガシェットのレビューを中心にブログを書いています。
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