【1年使用】800-LED066レビュー|Web会議の顔が暗い問題を4千円で解決
結論から言います。在宅でWeb会議が週に何度もある人なら、3,980円でこれを買う価値は充分にあります。会議中の「自分だけ顔が暗い」問題は、部屋の照明をいくら明るくしても解決しません。カメラに映る顔を正面から照らす専用のライトが要ります。ただし、会議が月に数回程度の人にはオーバースペックです。筆者が1年以上、在宅勤務のWeb会議でほぼ毎日使ってきた実感を、正直に書きます。
「会議で自分の顔だけ暗い気がする…気のせい?」 「モニターライトを持ってるのに、会議用のライトって別に要るの?」 「4,000円のライトで本当に印象なんて変わるの?」
この記事を読むと、こんなことがわかります。
- Web会議で顔が暗いと、相手にどう見えているのか
- モニターライト(BenQ ScreenBarなど)と会議用ライトが決定的に違う理由
- ウルトラワイドモニター+モニターライト環境で、干渉せず設置できるのか
- 明るさ・色温度5段階のうち、実用的なのは何段階目か
- 1年以上使ってわかった、正直なデメリット
Web会議で顔が暗いと、相手にはどう見えている?
顔が暗いと、それだけで「なんとなくネガティブな人」に見えます。これは表情や話し方の問題ではなく、単純に光量の問題です。 筆者がこのライトを買ったきっかけも、誰かに指摘されたからではありません。自分でギャラリービューを眺めていて気づいたんです。他の参加者はパッと明るく映っているのに、自分のタイルだけ妙に沈んで見える。表情が読み取りにくいぶん、少し不機嫌そうにも、元気がないようにも見える。正直、これは地味に損だなと思いました。 在宅ワークだと、部屋の天井照明は基本的に真上から降ってきます。真上からの光は、眉や鼻の下に影を作るので、顔は明るくなるどころか逆に彫りが深く見えて暗い印象になります。窓を背にしていれば逆光でシルエット状態。つまり「部屋を明るくする」のと「カメラに映る顔を明るくする」は、まったく別の話なんですね。

デスクライトがあるのに、なぜ会議用ライトが別に必要なのか
モニターライトは「机を照らす」道具で、会議用ライトは「自分を照らす」道具だからです。ここは混同されやすいので、はっきり書いておきます。 筆者のデスクにはBenQ ScreenBar Haloが常設されています。モニター上部に載せて、手元とデスク面を照らすライトです。書類を読んだりキーボードを見たりする作業には最高なんですが、光は基本的に下(机)を向いています。顔にはほとんど当たりません。 むしろモニターライトは、光が目に入って画面が見づらくならないよう、意図的に顔方向へ光を漏らさない設計になっています。つまり構造上、Web会議の顔照らしには使えないんです。 一方の800-LED066は、光がこちら(自分の顔)を向きます。用途が真逆なので、両方あって初めてデスクが完成するという関係です。どちらかで代用できるものではありません。
サンワサプライ 800-LED066のスペックと価格
基本情報を整理しておきます。
- 価格:3,980円(税込)
- 最大240ルーメン/LED20粒
- 明るさ5段階・色温度5段階(約3000〜7200K)
- 演色性:JIS規格A形準拠 Ra90(メーカー公称値)
- サイズ:約W95×D105×H305mm(スタンド含む)/重量約120g
- バッテリー2000mAh・Type-C充電・給電しながらの使用も可能
- 3WAY設置(モニター引っ掛け/直置き/スタンド)+三脚ネジ穴あり
注目すべきは「4,000円を切る価格で、調光・調色が両方できる」という点です。この価格帯だと明るさしか変えられない製品も多いなかで、色温度まで5段階動かせるのは素直に優秀だと思います。
ちなみにライトとスタンドの接続部はカメラ三脚と同じ規格のネジなので、別売り三脚に載せ替えることもできます。(筆者はやってないですが、自由度としては悪くないですね)

ウルトラワイドモニターに設置しても干渉しない?実際の設置場所
結論、ScreenBar Haloとまったく干渉せず共存できています。ここが一番読者の方が気になる部分だと思うので、具体的に書きます。 筆者は3WAYのうち「モニター引っ掛け」を選び、ウルトラワイドモニターの上部・右寄りにセットしています。ScreenBar Haloは同じモニター上部に載っていますが、両者は高さが違うので物理的にぶつかりません。ScreenBarがモニターの縁に密着して載っているのに対し、800-LED066はアームで一段高い位置から顔に向けて光を落とす格好になります。 引っ掛け式を選んだ理由はシンプルで、デスクの上に置き場所を作りたくなかったから。

直置きやスタンド設置にすると、キーボードやマウスの可動域を確実に食います。モニター上部なら専有面積ゼロで、しかもカメラに近い=顔を正面から照らせる位置なので、Web会議用途では引っ掛け一択でした。 右寄りにしているのは完全に好みの問題ですが、真正面から当てるよりわずかに斜めから当てたほうが、のっぺりせず自然に見える気がします。(このあたりは環境次第なので、いろいろ試してみてください)
明るさ・色温度は5段階中どこで使う?実用設定
筆者は明るさ3段階目・色温度は白色寄りで固定しています。

1年以上、ほぼこの設定から動かしていません。 明るさを最大(240ルーメン)にすると、正直まぶしいです。顔も飛び気味になって不自然になります。3段階目くらいが「暗さは解消されるが、照らされてる感が出ない」ちょうどいいラインでした。5段階あるうち実用は2〜3段階目あたりと考えておけばいいと思います。 色温度は電球色寄りにすると、顔が黄色っぽく転んで妙に眠たい絵になります。白色寄りにしておくと、Web会議の映像として自然に馴染みます。
演色性Ra90は顔色に効くのか
スペック上、この製品はRa90という高めの演色性をうたっています。理屈のうえでは、Ra値が高いほど自然光に近い色の見え方になり、肌の色が不自然に転びにくいとされています。 ただ筆者は、これを体感として「Ra90だからここが違う」と断言できるほどの経験はしていません。比較対象になる安価なライトを並べて検証したわけではないので。ここは製品仕様として紹介するに留めておきます。安心材料のひとつ、くらいの受け止めが正確だと思います。
バッテリーは10時間持つ?常時給電という結論
「連続使用約10時間」という数字は、最も暗い設定での話です。ここは正直に書いておきます。メーカー仕様上、明るい設定だと約2時間程度まで落ちます。 つまり、実用的な明るさで1日の会議をバッテリーだけで乗り切ろうとすると、途中で切れます。なので筆者は最初から常時給電で運用しています。Type-Cケーブルを挿しっぱなしにしたまま点灯できるので、そもそもバッテリー残量を意識する必要がありません。 給電元は、昇降デスクに取り付けた電源タップ+USB充電アダプタ。ケーブルはモニターアームのケーブル格納部に他の配線とまとめて通しているので、見た目もごちゃつきません。デスクにケーブルが1本増えることを許容できるなら、給電運用が圧倒的にラクです。

逆に言えば、バッテリー内蔵は「会議のたびに別の部屋へ持っていきたい」「カフェや出先でも使いたい」という人にこそ効く機能ですね。据え置きで使う分には、正直あまり恩恵はありません。
800-LED066のデメリットは?1年使った正直な不満
いい面ばかり書いても仕方がないので、率直に3つ挙げます。
やっぱり、ちょっとまぶしい

顔を照らす以上、光源は視界の近くに来ます。明るさを絞ってもゼロにはなりません。ただこれは800-LED066固有の欠点というより、顔を照らすライト全般の宿命だと思っています。本体カバーが光を散らしてくれるぶん、裸のLEDよりはだいぶマシです。それでも「まったく気にならない」とは言えません。
自然光には敵わない
これが一番正直な感想かもしれません。晴れた日に窓からの自然光が入る環境だと、カメラに映る顔のナチュラルさは自然光の圧勝です。LEDライトで照らした顔は、どうしても「照らしている感」がわずかに残ります。 なので筆者は、天気のいい日中は自然光メインで、曇り・雨・夕方以降にこのライトを使う、という使い分けに落ち着きました。常に必要な道具ではなく、光が足りないときの保険という位置づけです。
本体の質感は、正直安っぽい

3,980円という価格を考えれば妥当ではあるんですが、素材の質感はお世辞にも高級とは言えません。プラスチックの安っぽさがそれなりにあります。デスク環境の見た目にこだわっている人だと、ここは引っかかるかもしれません。 ただ、モニター上部に引っ掛けてしまえば座っている自分からはほぼ見えないので、筆者は実用上まったく気にしていません。(見た目重視で置き場所を選ぶ人は要注意、くらいの話です)
800-LED066が向いている人・向いていない人
向いているのはこんな人です。
- 在宅勤務で、Web会議が週に何度もある
- ギャラリービューで自分だけ暗いのが気になったことがある
- デスクに物を増やしたくない(引っ掛け設置ができる)
- 窓が少ない部屋、または夕方以降の会議が多い
- まず4,000円以内で試してみたい
向いていないのはこんな人です。
- 会議が月に数回程度(自然光と部屋の照明で足ります)
- 日中ずっと明るい自然光が入る部屋で作業している
- 本格的な動画配信・撮影用の光量が欲しい(240ルーメンでは足りません)
- デスク上の機材の質感・統一感に強くこだわる
在宅の会議環境を整えるという意味では、音まわりも同じくらい効きます。1年使った所感はソニー WH-1000XM6のレビュー記事にまとめているので、あわせてどうぞ。デスク全体の構成は総額44万円のデスク環境まとめで公開しています。
総評:4,000円で「会議での印象」が変えられるなら安い
6万円のヘッドホンと違って、これは4,000円足らずの買い物です。それで会議中の自分の見え方が改善されるなら、費用対効果としてはかなり良い部類だと思います。 1年以上使ってきて、劇的に感動した瞬間があったかというと、実はありません。まぶしさもあるし、自然光には敵わないし、質感は安っぽい。それでも毎日モニターの上に居座り続けているのは、「自分だけ暗い」というあの地味な居心地の悪さが、確実に消えたからです。 逆に、会議の頻度が低い人や、日中の明るい部屋で仕事をしている人には、正直そこまで必要ないと思います。買ってから「使わなくなった」となるくらいなら、買わないほうがいいです。 週に何度も画面越しに人と話す人にとっては、机の上で最も安く効く投資のひとつです。迷っているなら、試してみる価値はあると思います。 この記事が皆様のお役に立てば幸いです。

